これまでのキャリアを活かして新たに知識や技術を取得して再就職を目指したい、でも学校に通うには学費などの資金面が不安、そんな方に向けて東京都専門人材育成訓練制度があります。
しかし、東京都専門人材育成訓練とはどのような訓練なのか、疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
要件を満たせば、受講料が無料になる制度として近年注目を集めています。
そこで、今回は東京都専門人材育成訓練の概要や対象、受講料について詳しく解説します。
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東京都専門人材育成訓練とは?
東京都専門人材育成訓練とは、求職中の方が新たな知識や技術を身につけて再就職を目指すことを目的とした訓練です。
各自治体が、労働者の問題を解決することが必要であるとして、さまざまな取り組みを行っており、そのうちの一つが東京都専門人材育成訓練です。
受講料が無料(ただし教科書・教材代等については本人負担)のため、学費の心配はなく、「専門的な技術を身につけて就職・転職したい」「正社員を目指したい」といった方におすすめできます。
ちなみに、新東京歯科技工士学校は、東京都から委託を受けている東京都専門人材育成訓練の教育機関です(令和6年4月入校生実績)。
どのような人が対象になる?
東京都専門人材育成訓練における対象者は、以下の条件に満たす方です。
【東京都専門人材育成訓練の対象者】※令和6年4月入校生実績
- ●離職者であり(受講開始日時点)、ハローワークに求職申込みをしている
- ●公共職業安定所長の受講指示、受講推薦又は支援指示を受けられる
- ●受講開始日から遡って1年以内に公共職業訓練や求職者支援訓練の実践コースを受講していない
- ●ハローワークの職業相談でキャリアコンサルティングを受け訓練の受講が必要と認められている
- ●過去に1年以上の公共職業訓練を受講したことがない
- ●東京都以外の在住でも受けられる
東京都の専門人材育成訓練は、受講開始日(開講日)時点で離職者であることが条件です。
ハローワークへの求職申込みも行っている必要があります。
ただし、他の公共職業訓練との併願はできないため注意が必要です。
過去に公共職業訓練又は求職者支援訓練実践コースを受けていた場合、訓練の受講時期が1年以内である場合も東京都専門人材育成訓練の対象外となるため注意してください。
なお、ハローワークでのキャリアコンサルティングでは、ジョブカードを活用した「職業経験の棚卸し」「職業生活設計」などを行います。
キャリアコンサルティングを受け、訓練の必要であると認められた場合に、受講が可能です。
受講料が無料になるって本当?
気になる東京都専門人材育成訓練の受講料は「無料」です(※ただし教科書・教材代等については本人負担です)。
受講するにあたって、講座の費用がかからないため、資金に不安がある方でもチャレンジしやすいといえます。
通常、専門学校へ入学する場合の学費は1年間あたり100万~200万円ほどです。
しかし、東京都専門人材育成訓練を活用すれば、受講料無料で訓練を受けられるため、資金を理由に入校を断念することがありません。
出費を抑え、専門的な技術・知識が身につけられるのは、東京都専門人材育成訓練の大きなメリットといえます。
なお、東京都専門人材育成訓練を申し込みできる期間が限られているため、計画的な検討が必要です。
※参考までに、令和6年4月入校生の申込期間は、令和6年1月5日(金)から令和6年1月29日(月)。
受講した後にちゃんと就職できる?
東京都専門人材育成訓練を受けるにあたって、最も気になるのが「本当に就職できるのか」といった点ではないでしょうか。
結論から言うと、東京都専門人材育成訓練は就職のチャンスが高まるといえます。
東京都専門人材育成訓練を通じて国家資格を取得し、専門的な技術や知識を身につけるため、現場では即戦力の人材でもあります。
数多くの企業・組織が深刻な人手不足に陥っている今、即戦力となる人材は需要が高い傾向にあるのです。
また、仕事をしながら独学で専門的な知識・技術を身につけようと思っても、本業に追われてなかなか学ぶ時間を確保できないものです。
結果的に正規雇用のチャンスが遠のいてしまう恐れがあります。
思い切って東京都専門人材育成訓練にチャレンジし、2年間しっかりと学び、資格を取得するほうが、就職までの道のりもぐっと短くなるでしょう。
正社員として活躍したい、といった希望がある方は、今こそ東京都専門人材育成訓練を実施している教育訓練機関への入学がおすすめです。
まとめ
本ページでは、東京都専門人材育成訓練について解説しました。
転職や離職などに伴い、改めて正規雇用を目指して奮闘している方は多いのではないでしょうか。
東京都専門人材育成訓練は、そんな新たなチャレンジを志す方々から注目されている訓練制度です。
受講料が無料であるため、資金に不安がある方でもチャレンジしやすいといえます。
現在、少しずつ東京都専門人材育成訓練を実施する学校が増えているため、ぜひこれを機に手に職をつけることを目指してみてはいかがでしょうか。